雑誌記事掲載情報
■「自休自足」22号(2008年6月3日発売)
松木一浩さんとマイクロショベル
田んぼの暗きょをつくる
農作業の相棒として、マイクロショベルを愛用している松木さん。
どんな風に活用しているのか、その独自の方法を連載でお届けします。

文●諸井まみ(TEAM H!) 写真●キッチンミノル
松木さんは、「ビオファームまつき」を営む有機農家。有名フレンチレストランの総給仕長から転職して8年、富士山麓でおいしい野菜をつくり続けている。
そんな松木さんの本日の作業は田んぼの暗きょづくり。暗きょとは田んぼや畑の中につくる排水溝で、余分な水を集めて流し、水はけを良くするためのもの。水はけが良くないと作物の育ちが悪いため、昔から農閑期に行われていた大切な作業なのだそうだ。
< 暗きょのつくり方 >

- 1. 田んぼの淵から中に向かい、管を通す溝を掘る。深さは約1mほどが目安。

- 2. 端が一番低くなるよう、少しずつ勾配をつけて掘っていく。

- 3. ワラを敷き、その上に使い古しの布(今回は不織布を使用。寒冷紗など通気性のあるものならOK)を敷き、その上に管をのせてさらにワラをかぶせ、布で包む。

- 4. 管を設置したら、土をかぶせ溝を埋め戻す。

5. マイクロショベルを前後に動かしながら、ブレード部分を使って全体を平にならす。

6. 暗きょの完成。写真のように管が少し飛び出るように設置すること。田んぼの中の余分な水分が集まり、この管から流れ出る。
「まず端から溝を掘って、その中に穴の空いたコルゲート管を埋め込みます」
ここで登場するのが、マイクロショベルPC01。小さなボディの黄色いショベルカーだ。
「小さいけれど、性能はピカイチ。ちゃんと人も乗れるし、操作も簡単。360度動くから使い勝手がいいんですよ」
軽トラックに乗せて運べるので、せまい畦道でも問題ない。だからどこへでも連れていけるのだと笑顔の松木さん。田んぼに入れたマイクロショベルに颯爽とまたがると、少しずつ傾斜をつけながら、サクッ、サクッと軽快に溝を掘っていった。
「そのままだと管の穴が泥で詰まってしまうので、直接土に触れないよう、周りにワラと布を巻きます」
管を入れたら、あとは土を埋め戻し、平にならす作業。クワを使っていた昔はかなりの重労働だったようだが、これもマイクロショベルを使えばあっという間なのだ。
「もともとはごぼうを掘るために手に入れたんですが、今ではじゃがいも、さつまいも、山いもなんかの収穫にも重宝してますね」
そのほか、野菜保存のための穴掘りなど、さまざまな場面で大活躍。今や農作業に欠かせない、心強い相棒となっているそうだ。
■掘りにくい壁際の穴堀も簡単!
マイクロショベルPC01は、アームとブームの部分が90°に回転する。そのため、通常では掘れない壁際の部分も、快適に掘ることが可能だ。進行方向にボディが向けられるので、操作性も高い。「これが便利なんだよ」とご満悦の松木さんだ。

松木一浩(まつきかずひろ)
1.8haの畑で完全無農薬
野菜を栽培。昨年、「ビオデリ」をオープン。
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自然の中で手づくりの生活を楽しむためのライフスタイルマガジン。自休自足22号(6月3日発売)の特集は「古き良き街に暮らす」です。